むかしむかし私が中学生の頃のお話です。子供の頃から父にピアノピアノと叩き込まれすっかりレッスンに行くのが嫌になっていた私は、それでも古典の偉大な作曲家の数多くの作品のことを嫌いになっていたわけではありませんでしたが。
そんな時にたまたま国内版でしたが銀色の装丁に紫色の字が書いてある綺麗な楽譜を横浜のヤマハの楽譜売り場で見つけて安かったこともあり購入してうちで鍵盤をさわってみました。
すると今まで聞いたこともない不思議な音が鳴ったのです。ペダルを離さないで音を追っていくと弾けないながらもその音楽の可能性を感じたのでした。
それはフランス🇫🇷の作曲家ドビュッシーの映像第一集・第二集の楽譜でした。
ドビュッシーは貧乏な靴屋の長男で※パリ・コミューンで逮捕されて監獄に繋がれて処刑寸前のところを母親と必死に助命の嘆願をするような境遇の幼少期を過ごした経験を持ち既成の古典的な和声学の授業を嫌った人でした。
そんなドビュッシーの音楽はそれからの20世紀の音楽をリードする新しい響きを持っていました。
私もそんな響きに感銘して大学のピアノの勉強の終わりに近づくにつれその音楽の近くにありたいと研究するようになりました。
一冊の何気ない楽譜がこんなにも大きな影響を与えるもんなんですね。
みなさんも新しいものに触れることには怖がらないで頑張りましょう。💪
※パリの市民が蜂起してパリだけが独立した政府を作った事件で、鎮圧された後は多くの犠牲者が出た。